今回は、畳についてのいろいろな言葉について解説致します。
昔は生活の中に畳という存在があり、依頼されたり依頼する際にも、畳の言葉は当たり前のように使われていましたが、言葉の意味がわからなくなってきているという感じが致しました。

社会が変わっていく事で仕方がないこともあるとは思いますが、少しでも畳の事を依頼されるときに知っておかれるとスムーズにやりとりがすすむこともあります。
そういった意味でも畳の言葉について紹介致しますね。
畳は大きく3つの材料からできています
【畳表】たたみおもて
畳の表面に張ってある物 ゴザと言う場合もある
現在多くの畳には中国産の輸入畳表が使われています。
1970年代に輸入が始まり価格の安さから1990年代には国産の畳表を上回る生産量になりました。
決して国内の生産量が落ちたため中国の生産量が増えたのではなく、安さが売りの中国産に国産は駆逐されてしまったというのが正しい認識だと私は思っています。
過去に品質を売りにした輸入畳表のブランドもありましたが、今はその名前を聞くことはありません。

またイ草以外に樹脂等を原料とした畳表も多く存在します。
天然素材ではカバーできない機能やカラーバリエーションが用途に合せ使われています。
【畳縁】たたみべり
畳の縁に縫い付けてある布
ポリエステル等の化繊を使用したものが主流ですが、昔ながらの綿や麻も根強い人気があります。

伝統的な和柄をモチーフにしたデザインに加え手芸に使われることが増えてきたこともあり近代的なデザインも増えてきています。
【畳床】たたみどこ
畳の心材のこと
素材が新建材を使ったものが主流です
畳の基本的な厚みは55㎜ですが素材の厚みを変えることで様々な厚みの畳を作ることができます
クッション性や耐水性など機能性に優れた素材も増えています。

弊社では昔ながらの藁を使った畳床も製造しています。

畳替えの種類
【表替え(おもてがえ)】「畳表」を「新しく替える」こと
古くなった畳の表面に張ってある畳表と畳縁を剥がして新しい物と交換します。
寸法の調整や畳床の補修なども同時におこないます。
【表裏返し(おもてうらがえし)】「畳表」を「裏返し」て縫い直すこと
痛みの少ない畳表は裏面も使えます畳表を剥がし裏面にひっくり返して縫い直します。
寸法調整のできない部分がありますが出来る限りの調整と補修をおこないます。
畳縁は新しい物と交換します。
【新調・作り替え】
まったく新しい畳を作ること。
大きな隙間・凹凸・畳を踏んだ時の違和感などがある場合は畳自体を新しく作り替えます。
製作前にお部屋の寸法を測る必要があります。
畳替えをするにあたって
まずお見積ですが畳の状態を確認・材料の打ち合わせをさせて頂きお見積り額をお伝えいたします。
表替え・表裏返しの場合施工日を決め畳をお預かりして張替えを行います。
1部屋程度でしたら朝引き上げの夕方納品と1日で仕上げることも可能ですが畳床の痛みが酷い場合は1晩預からせて頂ければ時間をかけてしっかり補修できます。
新調の場合はお部屋の寸法を採寸させて頂き畳を制作後に古い畳との入れ替え納品となります。
畳制作には在庫の関係がございますので10日程度お時間が必要です。
弊社では品質の良い国産の畳表を多数取り揃えています。
是非ご覧になっていただければと思います。
