
畳屋さんのおうちはどんな畳を使っていますか?
これは、お見積りの際にお客様から聞かれることのある質問です。
結論から言えば、
基本的にイ草の生産地・製織地が国内産の畳表を使います。
過去に輸入品も使ってみた事がありますが退色のしかたが悪かったり痛みも早い印象がありましたので今では使うことはありません。
写真ではわかりづらいですが足当たりが悪くなっているのが前々から気になっていた仏壇のあるお部屋の畳の画像です。
そしてこの畳を新しく新調する流れを紹介します。

上の画像ですが、もう少し我慢して使うこともできますがしっかり厚みのある表を張るには型崩れが激しいため思い切って新調することにしました。
今回はイ草の選別は少々粗いですが草質が良くしっかりとイ草が織り込まれ山谷のはっきりした弊社価格表での「竹の上」クラスを使いました。

現状も同じような畳表を使って20年近く使っていますが歩く頻度が高い場所以外は傷は少なめです。
しかしちょっと長く放置しすぎたと反省しています。
畳床は藁床です。
藁床を使用している理由は、固過ぎず柔らか過ぎず表替えを繰り返しても建材床に比べて型崩れの少ないという事があるからです。

また、使う畳縁は、和風のお部屋の高級感をだしたかったので、濃い無地を使用しました。
かなり落ち着いてみえます。
深みのある純綿の縁と迷ったのですが、今回は在庫の都合上黒の化繊縁を使いました。
黒の化繊縁を使用した結果とてもいい感じに仕上がりました。

全体がこんな感じです。いかがでしょうか?
縁の色が強くアクセントにはなっていてとても高級感がで落ち着いた見え方になりました。
また、縁の柄をあえて、無地にしたことも良かったなと思います。
無地の縁は、施工技術で、ある意味でいうとごまかしが効かないのですが、いい感じに仕上がったと思います。
というわけで、畳屋さんの家ではどんな畳でどんな縁を使用しますか?という、よく聞かれる事についての話でした。

こういうお部屋にしたい!
こんな使い方をしたい!
などご相談していただければご要望に合わせたご提案ができると思います。